May 2015: Southern Thailand

1) サムイ島爆弾事件と深南部紛争の関連疑惑
2) DNA採取
3) 和平対話の行方
4) ヤラー県連続爆弾事件

1) サムイ島爆弾事件と深南部紛争の関連疑惑

2日、パタニー県ムアン・パタニー郡で、4月10日のサムイ島爆弾事件の容疑者達が投降の呼びかけに応じず、銃撃戦になり、治安部隊により1人が射殺され、2人が投降し、3人が逃亡した。投降者2人は拘束された。同投降者達はパタニー県マーヨー郡の居住者である。

2) DNA採取

警察は、深南部紛争の暴力事件を抑制するために、DNAを採取する、とした。既に40,000人以上のサンプルが採取されているという。

パタニー県ムスリム弁護士センターによると、DNAの採取により、治安事件に関わる逮捕者は2015年が2014年を上回るという。2014年は年間32人だったが、今年4か月間で既に22人が捕まっている。一方、DNAの採取方法が住民の政府に対する信頼を失わせている、ともした。

 

3) 和平対話の行方

11日、和平対話のファシリテーターであるサムザミン 氏を長とする和平プロセス共同作業部会(Joint Working Group – Peace Dialogue Process)は、BRN、PULO3派、BIPP、GMIPの6つの武装勢力グループから成る連合組織 マーラー・パタニー(MARA Patani, Majlis Syura Patani)と会談した、とした。マーラー・パタニーはタイ政府との和平対話において、武装勢力代表を務める。同会談以前に、和平プロセス共同作業部会はマーラー・パタニーとインドネシアで非公式に会談をしていた。

翌12日、アヌシットNSC事務局長は、公式な和平対話は6月に再開されるだろう、と述べた。

同事務局長によると、次回の対話には武装勢力グループや市民団体などが参加するとのことである。一方、ファシリテーターを務めるマレーシアが6つの武装勢力グループを対話に招くとされていることについては、そのような情報は得ていない、とした。

4) ヤラー県連続爆弾事件

 14日~16日、ヤラー県で36件の爆弾事件が発生し、22人が負傷した。3日間に発生した爆弾事件の標的は商店か仏教徒コミュニティーであった。同連続爆弾事件を受け、ソンクラー県では警備体制が強化された。翌17日にはウドムデート陸軍司令官が深南部を訪問し、連続爆弾事件の状況説明を受け、犠牲者を見舞った。16日には国家人権委員会は連続爆弾事件を非難する声明を出していた。

18日、ヤラー県警察署長が本部の閑職へ異動となった。連続爆弾事件の責任を問われたことが異動の原因と推測される。

22日、深南部の治安関係者は、連続爆弾事件はBRN一派が主導した可能性があるとした。後日、爆弾事件の容疑者 に対しては逮捕状が出された。連続爆弾事件はNSCおよび陸軍第4管区が6月初めに和平対話を再開するとした2日後に発生している。

モニター: 柴山信二朗
01 June 2015

 

註:上記内容は主に以下のWEBサイトの記事等を参考に、筆者が編集した。

Bangkok Post (http://www.bangkokpost.com/)
Deep South Watch (http://www.deepsouthwatch.org/)
Deep South Journalism School (http://www.deepsouthwatch.org/dsj)
Isra News Agency (http://www.isranews.org/)
Matichon Online (http://www.matichon.co.th/)
National News Bureau of Thailand (http://thainews.prd.go.th)
The Nation (http://www.nationmultimedia.com/)